Ultraman Mebius & Ultraman Brothers (ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 Urutoraman Mebiusu ando Urutora
Kyōdai?, lit. "Ultraman Mebius & Ultra Brothers"), an Ultraman Mebius theatrical film adaptation, was released in Japan on September 16, 2006. It is the 10th original film series in the Ultraman franchise, it also celebrates the 40th anniversary of the franchise. The movie peaked at 3rd in the Japanese box offices.
Plot
20 years ago in Japan, the 4 Ultra brothers Ultraman, Seven, Jack, and Ace were fighting a deadly foe known as Yapool. The brothers were barely able to defeat Yapool but the monster still needed to be sealed. However, to seal Yapool away they were forced to give up the ability to transform, and took up jobs to be in the area of Kobe in case the monster ever returned.
20 years later Yapool is risen from the sea again by alien allied forces, and Mebius must fight the aliens and Yapool. But when Mebius is about to lose, the Ultra brothers come to aid Mebius in his battle against Yapool and the Aliens...
The setting of this movie takes place during the middle of the Mebius series. All members of Crew GUYS Japan are present in the movie, and Leo and 80 are not mentioned or shown. The actual placement of the movie in the order of the series is not explicitly given. The beginning of the movie's events is presumed to take place after the 80 series.
概要
TVシリーズ同様、「ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品」として製作された。ウルトラシリーズの映画としては『ULTRAMAN』以来、1年9ヶ月ぶりとなる。TVシリーズ(『ウルトラマンメビウス』)とも連動し、同作24話以降は本作以降の話となっている。また、『ウルトラマン Fighting Evolution 0』ともストーリーが連動している。
40周年を記念し、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ、ゾフィーのウルトラ6兄弟が登場。初代マン、セブン、ジャック、エースの4人はそれぞれの人間体も登場し、オリジナルキャストの黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二が演じている。
敵キャラクターも『ウルトラマン』から『ウルトラマンタロウ』までの5作品から、因縁の深いザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、ヤプール、テンペラー星人が登場。ヤプールは、本作の公開と同じ2006年9月16日に放映されたTVシリーズ第24話にも登場する。
本作の製作に当たり、TVシリーズでは明確な説明がなかったセブンやタロウの後日談を本作に矛盾が生じないよう、円谷プロが公式に設定した[1]。
公開後、TVシリーズではジングウジ・アヤやウルトラ兄弟が再登場するが、メビウスインフィニティーは本作限定の形態であり、TVシリーズには登場しない。
次作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、パラレルワールドに住むマドカ・ダイゴが夢の中で本作の戦闘の最中に紛れ込んでおり、ウルトラ4兄弟の変身からメビウスたちの勝利までの様子を見守っていたとされている。
特徴
元々はTVシリーズが制作される以前、ウルトラ兄弟を復活させる企画で進められ、「地球で人間として生活するウルトラ兄弟の子どもたちがその力と使命を受け継いでいく」という内容だった。その後、TV版『メビウス』と連動した内容に変更された。
バルタン星人の登場も検討されたが、平成以降も多くの作品に登場した為にキャラが拡がりすぎているという事で、ザラブ星人に変更された。
初期の企画段階では、敵は宇宙人連合ではなく怪獣軍団という案もあったが、『メビウス』の前番組『ウルトラマンマックス』で昭和の怪獣が多数登場した為、宇宙人連合に変更された[2]。ボスは『ウルトラマンゼアス』に登場したベンゼン星人で、新デザインのベムスターや、神戸に縁のあるキングジョーの登場が考えられていた。
神戸市全面協力のもと、阪神大震災復興10周年として神戸を舞台に撮影される予定だった『ULTRAMAN2 requiem』が制作中止となったため、そのお詫びという意味も含めて本作では神戸を舞台にしている。撮影が行われた主な場所は、神戸空港、六甲山牧場、神戸ポートピアランド(2006年3月31日閉園)、神戸市立須磨海浜水族園、ポートアイランド住友倉庫など。
当初、ウルトラマンタロウ=東光太郎も「水族館で学芸員として勤務する」という設定で登場予定だったが、オリジナルキャストである篠田三郎のスケジュールの都合によって実現せず[3]、代わりに「タロウは光の国で教官として活躍中であり、メビウスも教え子の1人」という設定が作られ、これがTVシリーズにも導入された。
原点回帰を意識し、初代ウルトラマンのスーツは多く使用されているCタイプ(ゾフィーやジャックに近い造型)ではなく、Aタイプ(『ウルトラマン』放送初期の造型)をイメージしたものになった。後のTVシリーズ客演時ではCタイプとなったが、映画続編の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では本作と同じスーツが使用された。
セブンの変身プロセスには、モロボシ・ダンの姿が挿入される為、過去の映像では整合性が取れず、セブンだけ新たに撮影すると他の兄弟との違和感が出る事から、4兄弟の変身・巨大化カットは全て新撮された。監督の小中和哉によると、光学合成用の下絵の一部(ジャックの変身時やタロウのストリウム光線発射時など)は本放映時のものを用いている。
戦闘シーンなどのウルトラマンのかけ声(効果音)は、メビウスの五十嵐隼士とセブンの森次晃嗣を除き、当時の物が使用されているが、エースの声は当時声優を務めた納谷悟朗の音声が使用されず、初代マンの声及び、それを加工したものが使用された。TVシリーズ第44話や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、ライブラリの納谷の声が使用されている。
黒部、森次、団、高峰の4人は、スタッフや他のキャストから「ダンディー4」と呼ばれていた。久々に揃っての共演が嬉しかったのか、ロケの2週間は毎晩朝まで4人で飲み明かし、それでも撮影時は完璧な演技をすることから、周囲からは「彼らは変身する前からすでにウルトラマンだ」と言われた。再び4人が出演した次作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の宣伝媒体でも「ダンディー4」の呼称が使用されている。
ストーリー
ウルトラマンメビウスが地球に降り立つ20年前のこと。ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエースのウルトラ4兄弟は、異次元人ヤプールの怨念の集結した究極超獣Uキラーザウルスの地球侵攻を阻止する為、月面で激しい戦いを繰り広げていた。
苦闘の末に4兄弟は、Uキラーザウルスを神戸港沖へと沈め、自分たちの光エネルギーの大半を使い果たす大技ファイナル・クロスシールドによってヤプールの怨念を封印する。そのため4兄弟は変身能力を失ってしまったが、愛する人間たちの中で人間として生活しながら、ヤプールの封印を監視していた。
そして現在。神戸港における異変を察知し、調査のため現地へ赴いたウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライは、海洋科学者のジングウジ・アヤとその弟・タカトと出会う。タカトはかつてウルトラマンやGUYSに憧れていたが、3ヶ月前に怪獣に遭遇した際、愛犬を助けられなかった事に対する自責の念から、自らその夢を捨てていた。
タカトが塞ぎ込んだ事には自分にも責任があると考え、彼の心を救う決意をするミライ。そこへハヤタたちウルトラ4兄弟が現れ、自分達ウルトラマンは神ではないと諭した。
しかしこの時、地球侵略とヤプール復活を企てる宇宙人連合の魔の手が彼らに忍び寄っていた。
登場人物
※テレビシリーズにもレギュラーで登場する人物については別項を参照。
ウルトラマン / ハヤタ
Uキラーザウルス封印後はかつて一心同体だったハヤタの姿になり、神戸空港の空港長として働きながら他の兄弟を纏め上げている。上着の襟には科学特捜隊のエンブレムを付けている。ミライ(メビウス)に「ウルトラマンは神ではなく頑張ろうと救えない命もある」と諭した。
映画のエンドロールや公式サイトなどのクレジットでは「ハヤタ」のみの表記であるが、劇中の小道具である神戸空港制限区域立入証では「ハヤタ・シン」と表記されている。
ウルトラセブン / モロボシ・ダン
Uキラーザウルス封印後、MAC壊滅以来のモロボシ・ダンの姿になり、神戸市郊外の牧場で羊の世話をしている。ミライに「どんなに辛い時でも未来を信じれば不可能を可能にする」と諭した。
詳細は「ウルトラセブン (架空のキャラクター)」を参照
ウルトラマンジャック / 郷 秀樹
Uキラーザウルス封印後は一心同体である郷秀樹の姿になり、神戸市内のサーキットでレーサーを目指す少年たちの指導を行い、師である故・坂田健と共に追っていた夢を彼らに託している。ジャケットの胸にMATのエンブレムを付けている。ミライに「心を狙った卑劣な罠に気を付ける事」を諭した。
エンドロールでは「帰ってきたウルトラマン」とクレジットされる。
ウルトラマンエース / 北斗 星司
Uキラーザウルス封印後は一心同体である北斗星司の姿になり、神戸市内のホテルでオーナーシェフとして働いている。かつて自分を苦しめ、半ば刺し違えるような形で地球から離れさせたヤプールに対して現在も激しい怒りを燃やしている。ミライに「自分の力を過信すればその力で敗北する」と諭した。
昔同様に白いマフラーを纏い、上着の襟にTACのエンブレムを付けている。ミライが神戸を去る際にはTAC式の敬礼で見送った。
ジングウジ・アヤ
わずか14歳でGUYSのライセンスを取得した天才海洋学者。年齢22歳。姓の漢字表記は「神宮寺」。塞ぎ込んでいるタカトを心配していた。TVシリーズ第43・44話にも登場したが、その際にある重要人物を祖父に持つ事が判明した。
ジングウジ・タカト
アヤの弟。GUYSやウルトラマンに憧れていたが、3ヶ月前にケルビムと遭遇した際にすくみあがって愛犬アルトを助けられなかった事にショックを受け、自責の念からかつての明るさを失って塞ぎ込んでいたが……。
広川
水族園の学芸員。忙しいアヤの代わりにタカトの面倒を見ている。
エンドロールやその他広報資料では「広川さん」と表記されているが、劇中の小道具である神戸海洋環境センターSTAFF CARDでは「広川 正義」と表記されている。
企画初期は前述の東光太郎(ウルトラマンタロウ)が務める予定だった。
ポートライナー助役コウダ & 神戸市長松永 & 市長秘書ミドリカワ
ポートライナー神戸空港直通線の試運転の最中、ニセメビウスに襲われる神戸市職員3人組。
3人とも、平成ウルトラシリーズ『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラマンネクサス』のレギュラーキャラを捩った名前で、役者も本人が出演ししており、市長の携帯の着メロは『ウルトラマンネクサス』のナイトレイダーのテーマ曲である。